生活習慣病
生活習慣病について考えたいと思います。
俗に生活習慣病といわれているものに高脂血症(高コレステロール、高中性脂肪)、高尿酸血症、糖尿病、高血圧、肥満などがあります。
当然生活習慣とは、無関係で起ってくる病因によって上記の病態におちいることもありますがそれは一部であり、多くは食事の偏りや食べ過ぎ、飲み過ぎ、食時時間の不規則性、運動不足、過度のストレスなどによるものと無縁ではありません。
最近の泌尿器科学では、尿路結石症も生活習慣病の中に入れて考えていこうと変わってきています。1人の患者で糖尿病、高脂血症、高尿酸血症と3つの病気を指摘されることも少なくなく、更にこれに尿路結石症が合併してくることも見られます。
これは前項でも述べたように、尿中に尿酸の結晶が出現しやすくなることや、高脂肪食、高蛋白食、高血糖で尿路結石ができやすい環境となることによるものです。食べてからあまり時間を空けずに寝ることも結石の形成によくありません。
日頃の行いとして例えばビールを多く飲み、焼肉やホルモン焼きを多く食べ、寝る前にラーメンを食べ、二日酔いの脱水ぎみで、日頃より運動不足で、肥満で、ストレスも多くイライラして過食傾向にある、タバコも‥とすれば、痛風発作、高尿酸血症、高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満、あげくのはてに尿路血石症、狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞‥と山盛りの病気がうかんできます。
いたって当たり前のことですが、米、野菜、魚、肉、くだものとバランスのとれた内容で食べ過ぎず、アルコールは適量とし、定時に食事をとるようにして、各々の体調にあった運動を欠かさず続ける、また水分は充分にとる(ビール、酒などは一種の利尿剤に等しく、水分をとったことにならずむしろ大量に飲むと後で脱水となる)ことが大切と思います。