本日は夜間頻尿について述べたいと思います。

眠りに就いてから2回以上排尿に起きる状況を夜間頻尿と言います。若い時は朝目覚めるまで排尿しないことが多いのですが、年齢と共に排尿の為に起きることも多くなります。

この原因として色々の理由が考えられます。

①水分を多く摂った。アルコール類は利尿作用を有しますので晩酌にお酒を飲んであまり時間を経ず眠りに就くと、多くの尿が出て、排尿に起きることが必要となります。就寝前にお茶や水を飲むことも同じことです。

②高齢者で日中あまり動かず座っていることの多い人では、下肢に浮腫を認める人もあります。この様な人が臥位になると、下半身に貯まった水分が循環され、尿に排泄されてきます。結果的に就寝中の尿量が増加し、排尿に起きる事が多くなります。日中によく足を動かし(歩くことが最も良い)、下半身の循環を良くしておくことが大切です。

③男性では前立腺肥大症、女性では外尿道口狭窄に代表される排尿困難の症状が出現しますと、膀胱が不安定となり昼夜を問わず頻尿となります。症状の強い時はこれらの治療が必要となります。

④前立腺炎、膀胱炎、尿道炎などの炎症(細菌などの感染)症状があれば昼夜とも頻尿となります。抗生物質などの内服治療が必要です。

⑤睡眠異常(特に不眠)の時には、夜の尿量を少なくする抗利尿ホルモン(脳下垂体より出る)が分泌されず、濃度の薄い尿が多く出るようになります。日中良く体を動かし、ある程度疲れておくことも必要です。

⑥多発性脳梗塞や脳の萎縮などにより、脳が100%膀胱を上手に支配することができなくなり、少量の膀胱容量で尿意を催すことになります。排尿筋の過剰な動きを抑制するような薬物の内服が必要となります。

以上、原因について述べましたが、それぞれに対処方法が異なります。「頻尿」でお困りの方は専門医にご相談ください。